歯科の基礎知識
- 歯科の専門用語
- 歯や歯ぐきの構造・名称
- 歯の呼び方(歯式・方向)
- 歯科で使う器材
- 歯科の治療内容について
- 歯科医院の設備
- アシストの基礎
たろう院長とさき先輩は患者さんを見ているようです。
ぐえー、いてぇー
あらあら、けんさん。虫歯がありますね。
さきさん、右上6の近心にCがあるので、マバツになると思います。準備してください。
はい。しょうち。
(あれ、タメ口?)
(みぎうえろくのきんしんてなんだろ?)
さて、今度は歯の位置や方向用語だよ。
これを覚えて使えるようになると、一気にプロっぽくなるよ。
歯のなまえ

人間の口には、
乳歯:20本
永久歯:32本(親知らず含む)
それぞれの歯には名前があります。
まず、方向。
これは簡単、
”患者からみて”上か下か、右か左か。
次に「前」から数えて何番目か。
永久歯の場合:数字で表します。
一番前にあれば「1番」六番目にあれば「6番」
乳歯の場合:アルファベットで表します。
一番前にあれば「A」五番目にあれば「E」
なので、
右上6は「患者から見て、右上の前から数えて6番目の永久歯」
左下Dは「患者から見て、左下の前から数えて4番目の乳歯」
ということになりますね。
歯の正式名称は、
1番「中切歯」、2番「側切歯」、3番「犬歯」、4番「第一小臼歯」
5番「第二小臼歯」、6番「第一大臼歯」、7番「第二大臼歯」、8番「第三大臼歯(智歯・親知らず)」
A「乳中切歯」B・・・
という感じ。けど、長ったらしいので実務ではあまり使いません。
歯式

さらに業務を簡略化するために歯式というものがあります。
例えば左下5番は、
のように表します。
これは患者の口の中を正面か見たときに、4分割したライン(図の赤線)を想定し、そのラインで数字を囲みます。
じゃあ、右上5番は?
(ふふ、まかせんしゃい)
うん。正解。
やけど字でかいわ。
(ふふふ)
おっと、花子さん。
調子良くなってきましたね。
たろう先生、歯の横、よこが痛いねん!
ここ、ここがぐわーなって、ズンズンして、もうワーなってねん。
うん。わからへんわ。
うん。
こんなことにならないように、歯の中のどこなのか、を示す名称があります。
歯の面のなまえ

1本の歯の中にも方向があります。
横側なのか、上側なのか、前側なのか。
まず前後の面について、意識するのはこれ。
正中(せいちゅう):歯列の真ん中
この正中に対して、面が近いか遠いかです。
面が正中に近い側:近心側(きんしんそく)
面が正中に遠い側:遠心側(えんしんそく)

次に横の面について意識するのはこの4つ。
頬、舌、口唇、口蓋
これは、その歯の面向いている方向に、何があるかです。
面の方向に頬がある:頬側(きょうそく)
面が方向に舌がある:舌側(ぜっそく)
面が方向に口唇がある:唇側(しんそく)
面が方向に口蓋がある:口蓋側(こうがいそく)
最後は、歯の上の面、つまり物を食べたときに歯に当たる面のことは、
前歯(1〜3番):切端側(せったんそく)
奥歯(4〜8番):咬合面(こうごうめん)
唇側という呼び方は、前歯(1〜3番)
頬側という呼び方は、奥歯(4〜8番)
で用います。また、口蓋側という呼び方は、上顎
舌側という呼び方は、下顎
ですね。
(あかん、頭こんがらがりそうや。)
けど、「右上6の近心にCがある」っていうのは、
「患者から見て、右側の上顎の前から6番目の永久歯の第一大臼歯の正中に近い側に虫歯がある」っていう意味やな。
あれ、プロっぽい。
その他の位置や方向を表す、よく使う言葉
| 位置や方向を表す言葉・略称 | 解説 |
|---|---|
| M D B P L O I | M:近心 (Mesial) D:遠心 (Distal) B:頬側 (Buccal) P:口蓋 (Palatal) L:唇側 (Labial) O:咬合面 (Occlusal) I:切端 (Incisal) これは非常によく使います。 どんどん効率化してすみませーん。 |
| 隣接面(りんせつめん) | 隣の歯と接する側の面。 つまり、近心面か遠心面を意味するのですが、近心か遠心か言及する必要のない時に使います。 |
| 歯間部(しかんぶ) | 歯と歯の間のこと。 歯冠(しかん)と混同しないように。 歯間ブラシは「歯と歯の間のブラシ」ってことですね。 |
| 歯頚部(しけいぶ) | 歯と歯ぐきの境目の歯側の部分。 マニアックな場所に感じるかもしれないですが、歯科ではめちゃ重要なところ。 知覚過敏がよく起こり、歯周病が発生し、汚れがたまりやすく、磨き残しが多いところ。 |
| 追記予定! |
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